ドイツサッカーを見ていると、ゲルマン魂ともいうべきドイツ特有の魂を感じることができるでしょう。ドイツサッカーは他の外国人のサッカーとは確実に違うということがわかります。それは、ワールドカップの戦績にもあらわれています。ドイツ選手は南米のようなスター選手が多くはないにも関わらず、ワールドカップでは優勝4回と世界でも圧倒的な力があることを示しています。前評判などでは一番ではなくても実績として勝のがこの国の特徴ということがいえるでしょう。
こうしたことが出来る背景として、チームプレイを最優先にして、連携した守備をすることが出来るということがあります。このチームプレイが出来るということは、プロの集団としては実はかなり難しいことです。プロの選手は自分のプレーを見てもらうことが最優先ですから、なかなか集団としてのチームプレイは出来ないのです。そうしなければ、自分の選手生命も危なくなるからです。ですが、ドイツサッカーはその他のチームでは出来ないチームプレイが出来るので勝てるわけです。この自己犠牲の精神がゲルマン魂ともいわれるところから来ているのではないかと考えられるのです。そうでなければ、ドイツの選手だけがこれが出来るということが説明できません。
サッカーが生まれた国として知られているイングランドの国内リーグであるプレミアリーグは、現在最も資金力があるリーグです。その源泉となっているのは莫大な放映権料で、国内外のメディアが放映権を取得するために高額な料金を支払っていて、それが各クラブに分配される仕組みになっています。
その分配金はクラブの強化に使われ、他国のリーグに比べて高い移籍金や年俸を提示することができるためポグバやデブライネのようなワールドクラスの選手はこぞってイングランドに集まるようになっています。
また、世界中のどこにいてもプレミアリーグの情報を入手することが可能で、プレミアリーグでプレーしている選手の知名度が高くなり多くの選手がイングランドに移籍したいと考えるようになるのです。
プレミアリーグのサッカーは、従来はロングボールを軸に攻撃を組み立てるキックアンドラッシュと呼ばれる戦術が主流でしたが、現在は世界各国から選手だけでなく、クロップ監督やモウリーニョ監督も集まっているため多様な戦術が取り入れられるようになっています。
スペインのようなボール保持を中心にしたスタイルやイタリアのようなカウンタースタイルなどクラブによって特色があり、それもプレミアリーグを見る楽しみの一つになっているのです。